【 初恋 】 ネジテン




知ってる。

「 ヒナタ様 」
「 ネ、ネジ兄さん 」

わかってる。

「 任務帰りですか? 」
「 は、はい。ネジ兄さんはこれから…ですか? 」
「 ええ。 」

ちゃんと気持ちの整理だってついてるの。

「 テンテン、後ろから2人 」
「 了解 」

彼の初恋は彼女だって。
いつも見てるからわかる。

中忍試験以来二人の仲が程よく緩和したのも
ネジはもうヒナタちゃんのことを恋愛の対象としては好きじゃない。
ヒナタちゃんだって、ネジに対してそういう想いは ない。

だけど、
だけど ね

気になっちゃうのよ、チームメイトとしては。
そんな風に仲がいいと、さ。

気になっちゃうのよ、女としては。


気に…なっちゃうのよ、あなたに片思い中の女としては。


「 テンテン!! 」

そんなこと考えてたからリーに呼ばれるまで気づかなかった。
足元の起爆札。
マズイ、って思ったときにはもう遅い。

「 何してる 」

「 あ、ごめん… 」

もう無理、と思って力いっぱい瞑った目を開けば、頭を占めていた彼のキレイな顔が一面に映る。

ああ、嫌だ。こういう役立たずが一番彼は嫌いなのよ。
こういう、任務をまともにこなさないで恋ネタで騒ぐような女、彼が一番嫌いなタイプなのよ?
チームメイトとして役に立たなきゃ私が彼のそばにいる理由はなくなっちゃうのよ?
強く、ならなきゃ


「 平気か 」


いけないのに


「 …うん。ごめんね、ネジ 」

「 怪我がないなら、別にいい。 」

「 大丈夫ですかテンテン!! 」

ネジはくるりと前をむいて先を見渡す。駆け寄ってきたリーで、彼の後姿は見えないけど
だけどその一言だけで嬉しかったから

「 行くぞ 」

「 了解っ 」

今までの頭のもやもやは何処へやら
本当、私って単純ね。
だけどいいの。
彼のおかげで元に戻れた。
彼の役に立てるように

「 …テンテン 」

「 なぁに、ネジ 」

「 お前が勘違いしているようだからいっておくが 」

珍しく移動中に自分から話しかけてきたネジは少し言葉を選ぶように続ける。

「 ヒナタ様のことをそういう目で見たことはないぞ 」

きょとん、とテンテンがしている間にネジは先へ行ってしまった。
テンテンの思考がまともになるまでにはネジは遠くリーよりも前に。

ああ、

フッとテンテンはふきだした。
ネジはわかってないのねー
自分で自覚してないんだわ、とあくまでネジの言葉を素直には受け止めない、が

でもいいのよ。
初恋はかなわない っていうでしょ?

テンテンは気づかない。
ネジがなぜわざわざテンテンにそんなことを言っておいたのか、というところに。

( 結局二人とも気づいてないんです。 )

意外と自分のことになると鈍感なチームメイト二人をひっそりと見つめるリーがそこにはいた。




何が言いたいのかよくわからなくなってしまった…。短くしようと思うとまとまりません。
お互い気づいてないといい。リーはひっそり応援してるといい。ネジのキャラが難しい…。

2006.8.28